海上交通ルールの基本|船のすれ違いと避航の優先関係

最終更新日: 2026-08-27

海を疾走するモーターボート

船のすれ違いは、行会い・横切り・追越しの3場面で避ける側が決まっています。正面から近づく行会いは互いに右に転じて左舷どうしですれ違い、横切りは相手を右に見る船が避け、追越しは追い越す側が避けます。海に信号はなく、世界共通のこの避航ルールだけが頼りです。学科で覚えたルールを「実際の海でどう動くか」に翻訳しておさらいします。

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この記事の目次
  1. この記事の結論
  2. 3つの場面の基本ルール
  3. 優先関係:誰が誰に道を譲るか
  4. 実戦での立ち回り

この記事の結論

  • 行会いは互いに右へ転じて左舷どうしですれ違う(海の右側通行)
  • 横切りは相手を右に見る船が避ける。追越しは追い越す側が避ける
  • 動力船は帆走中のヨット・操業中の漁船を避ける。大型船の進路には最初から近づかない

3つの場面の基本ルール

  • 行会い(正面から近づく):お互いに右に転じて、左舷どうしですれ違う。海の「右側通行」の原則
  • 横切り(進路が交差する):相手を右に見る船が避ける。車の左方優先と逆なので免許取立ての人ほど再確認を。避ける側は相手の船尾側を回るのが基本
  • 追越し:追い越す側が避ける。どちら側から抜いてもよいが、十分な距離を取り引き波にも配慮
  • 共通の心得:避けるときは「早めに・大きく」。小さな進路変更は相手に伝わらない。変えたことが見てわかる角度で

優先関係:誰が誰に道を譲るか

  • 動力船(モーターボート)は帆走中のヨット・操業中の漁船を避ける:運転の自由度が高い船が譲るのが海の原則。エンジンで走るプレジャーボートは「ほぼ常に避ける側」と心得るのが実戦的(漁船マナーの記事)
  • 大型船に権利を主張しない:ルール上こちらが保持船でも、タンカー・貨物船は急に止まれない・曲がれない。大型船の進路には最初から近づかないのが唯一の正解(港の記事)
  • 水上バイクとの関係:ルールは同じだが動きが速く読みにくい。距離を大きく取る(事故の記事)

実戦での立ち回り

  • 「方位が変わらない相手」は衝突コース:近づいてくる船を見て、自船から見える方角がずっと同じなら当たる。早めに大きく避ける——見張りの基本技術
  • 夜は灯火で判断:(夜間航行の記事)。緑が見えたら相手の右舷側=こちらが避航側の可能性が高い
  • 迷ったら減速:速度を落とせば全ての判断に時間が生まれる。ルールの記憶が曖昧な場面での最強の一手
  • ルールを守っても相手が知らないことはある。「権利があっても当たったら負け」——防衛運転の思想は海でも同じです(事故対応の記事)

ルールは暗記より「早め・大きめ・近づかない」の3語で実践できます。免許更新の学科より、今日の海で使ってください。

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